汀の本棚汀俳句会

◆汀叢書

井上弘美第一句集
『風の事典』
牧羊社
1992年9月
定価:本体1845円
井上弘美さんの俳句の魅力は、要約すると透明感のある抒情と言うことになろうか。作者はひたむきな眼差しで現実を見詰めながら、併せて胸奥の求めるものをも透視している。これは青春というもののもつ一般性でもあるが、この作者の場合、それを越えてやや色濃いものが感じられるのである。

綾部仁喜

屍の体位となりし霜のヨガ
何を焚く炎色や見えて雁渡し
菊人形別るる袂枯れてをり
船鉾はちちの鉾なり逢ひにゆく
鉾立つと言へば母目をつむりけり
うつし世を鉾ひとつづつ通りゆく
晩夏光風の事典を繰りにけり

井上弘美第二句集
『あをぞら』
第26回 俳人協会新人賞受賞
富士見書房
2002年7月10日
定価:本体2800円
ある日放課後の体育館で、ひとりの少年が実に静かに倒立をしたのを見て、深い感動を覚えました。冬のあをぞらに向かって渾身の自分を差し出している姿に思えたのです。私のささやかな句集に『あをぞら』と名付けることで、真摯な日常を取り戻し、新たな出発を期したいと思います。

後書きより

登髙やうしろはるかに海あらむ
夏料理ましろき紙のかぶせある
雪吊りのたのしき影の括らるる
大年の夢殿に火のにほいかな
子を食ひし口をぬぐへり壬生の面
てのひらをやはらかく熊眠れるか
菠薐草父情の色と思ひけり
形代をいちまい沈め夜の川
倒立の足を揃へぬ冬青空
降りてくるときやはらかき凧の脚

井上弘美第三句集
『汀』
角川SSコミュニケーションズ
2008年9月
本書の印象を一字で表せば”動”である。いわゆる日常吟はほとんど見当たらず、反対に一句ごとに吟行地を異にするかと見紛うばかり、足跡は多岐に亘っている。作者はいま、渾身の力で動いている。しかも、その場その時の感性の反応に躍動感があり、遅滞がない。これは、作者が充実期に踏み込んでいる証である。

綾部仁喜

紀州犬二日の雪に降ろさるる
花菜風しづかに母の狂へるか
生きものの水呑みに来る螢川
母の死のととのつてゆく夜の雪
雛の燭死者のあかりとなりにけり
漉き紙に草のひとすぢ蕪村の忌
歳晩の死者に畳を拭きにけり
老鶴の真向に日の落ちにけり
波音の波におくるる後の月
下りて来し山がまつくら茸汁
みづうみはみづをみたして残る虫
初深空おほきな鳥を迎へけり
かへるべき山をはるかに鬼やらひ
みづぎわのちかづいてくる朧かな
月の夜は母来て唄へででれこでん


『井上弘美句集』
ふらんす堂現代俳句文庫
2012年1月3日
定価:本体2200円
既刊句集、『風の事典』『あをぞら』
『汀』より400句を抄出。
併せて、エッセイ「韻文精神をこころざして」、「糺の森ー人と神の出合う森」を収録。

解説、綾部仁喜、高柳克弘

屍の体位となりし霜のヨガ
大年の夢殿に火のにほひかな
てのひらをやはらかく熊眠れるか
盆踊沖を一灯とほりけり
黒葡萄祈ることばを口にせず
たましひのかたちに冷えてみづうみは
母の死のととのつてゆく夜の雪
下りて来し山がまつくら茸汁
ふらここに坐れば木々の集まれり
大いなる夜桜に抱かれにゆく

松本春蘭第一句集
『白夜』
ふらんす堂
2011年7月17日
定価:本体2200円
旅吟と日常詠によって織り成す『白夜』の世界。それは、沈まぬ太陽のイメージとともに、春蘭さんの中で過去と現在、日本文化と外国文化が深く交差する世界でもある。

跋より 井上弘美

まついかのぬた領海を出づる頃
大運河行く甲板の鯉幟
サラセンの塔そここに夏岬
沈まずに昇る日を待つ白夜かな
断面を大西洋に大氷河
雷鳴やパナマ運河の閘開き
突然にしづまる炎暑蝕の闇
冬の日の靴職人の手元まで
北高尾よりしぐれくる薔薇茶かな
ツンドラの夏を去り行く狼よ

井上弘美著
『俳句上達9つのコツ』
NHK出版
2013年9月20日
定価:本体1400円
この本は、俳句を詠んでみたいと思う人、基本に立ち返って俳句作りをレベルアップしたいという人のために作りました。
……俳句は地道に一歩一歩進むしかありませんが、それでも上手な歩き方はあります。
……多くの方が同じところで躓いていらっしゃることを実感してきました。その躓きを整理して、躓かない方法や解決方法などをアドバイスしてあります。

本書「はじめに」より抜粋

 9つのコツ
【1のコツ】五・七・五を生かしきる
【2のコツ】季語・傍題遣いで差を
       つける
【3のコツ】切字・切れでこうかわる
【4のコツ】俳句の型は二つ
【5のコツ】「もの」からスタートする
【6のコツ】やってはいけないこと
【7のコツ】表現のためのテクニック
【8のコツ】私らしさをもとめる
【9のコツ】俳句は挨拶の文芸

【付章】
旧仮名遣いの基礎知識
/覚えておきたい四季の秀句

井上弘美著
『2段階添削で学ぶ 
実践俳句塾』
本阿弥書店
2015年4月7日
定価:本体1700円
その俳句、もう一歩踏み込める!

初心者から上級者までの豊富な作例をもとに、俳句をより味わい深くする推敲の方法を、段階的に示しながら分かりやすく解説する、画期的な俳句入門書。
 本書より
◆基本編
季語の力を生かす/切字を上手に使う/上達のための基本 すること・しないこと ほか
◆応用編
行事を詠む/家族を詠む/生きものを詠む/植物を詠む/風景を詠む ほか

◆上級編
ステップ・アップをめざす表現方法/発想を転換する/心情を詠む/洗練された一句へ
 
井上弘美著
俳句日記2013
『顔見世』
ふらんす堂
2016年3月3日
定価:本体2200円
 日記を書くのなら、東京での日々と、産土の地である京都の四季や歳事を合わせて書きたいと思った。円山公園の枝垂ざくらはもう咲いただろうか、上賀茂神社の螢はどうだろうなどと、いつも慣れ親しんできた京都の風物のことを思っているからである。日記を書くとき、慌ただしく過ぎ行く日常に「今日の京都」を重ね合わせた。そうすることで、自分の原点を確かめていたように思う。             (あとがき)    真夜中のあかるさとなり春みぞれ


  窓の外でさらさらと音がする。
何だろうと思って覗くと、霙が降り出しているのだった。
向かいの家の屋根はすでに白く、街はひっそりと美しい。
         2月13日(火)


宇野恭子著
『樹の花』(きのはな)
ふらんす堂
2016年7月4日
定価:本体2400円
吟行によって鍛えられた眼と、生来の
の瑞々しい感性、そして知性がもたらす寡黙で抑制された表現。恭子俳句という祈りの言葉によって、対象と心を通わすことにある4.その無欲で純粋な姿勢が、透明感のある作品を生み出すのである。
(序より・井上弘美)
寒林にわれも一樹と思ふまで
頬杖に雲ちぎれゆく漱石忌
蹠なき紙の雛を起こしけり
月涼し風船かづらふやしては
秋楡にまつすぐな空休暇果つ
螢狩息を川瀬へ沈めたる
柿一顆雨の底ひの去来塚
春分の波光の攫ふ鷗かな
海霧ひくや群れとぶものを放ちつつ
六波羅のわけても雨の桔梗かな
 10  

松之元陽子著
『青鹿』
角川文化振興財団
2017年3月25日
定価:本体2700円
おもひだすこゑは言霊冬が来る

 句集掉尾を飾る一句である。
記憶の中の母の声、そして師の声。
他界から語り掛けてくる言霊に護られて、作者には自然の声が聞こえているに違いない。
 題名の『青鹿』はその象徴である。
(帯文より・井上弘美)
奧社への雪道先づは兎ゆく
谷ひとつしろがね色の余寒かな
春の月川洲に鹿の下りてくる
青鹿の眼逸らさぬ寒日和
人の世に隣りて猫の恋の径
風涼し一燈を献ずればなほ
ほうたるを菜殻に招く一夜かな
鵙髙音甲骨文字吟ずるか
狼を祀る山巓夏の月
骨となる松明鞍馬祭かな
悉く山は磐座雲の峰
原石の未完のひかり冬の雷
11
 

井上弘美著
『季語になった 
京都千年の歳事』
角川文化振興財団
2017年4月5日
定価:本体1600円
名句が教えてくれた古都の楽しみ方

 伝統的な歳事から、一度は見たい奇祭まで。
 知られざる、未知の見どころを古今の名句とともに読み解く、新・京都歳事案内。


 春から新年まで、季節ごとの京都の50の歳事を案内。その歳事が行われる寺社の紹介と、名句が鑑賞できる一冊。
 日は金色柱松明立ちにけり
              鍵和田秞子
     春/嵯峨御松明(清涼寺) 

祇園囃子ゆるやかにまた初めより
              辻田克巳
     夏/祇園祭(八坂神社)

縦に見て時代祭はおもしろし
              後藤比奈夫
     秋/時代祭(平安神宮)

白朮火の一つを二人してかばふ
              西村和子
     冬/おけら詣り(八坂神社)

もとよりも戀は曲者の懸想文
              高浜虚子
     新年/懸想文売り(須賀神社)
12 
井上弘美著
『読む力』
発行:角川文化振興財団
発売:㈱KADOKAWA
2020年4月1日
定価:本体1800円
(税別) 
こんなにも深く
俳句が
読めるとは


読む力とは、
俳句の持つ光を発掘し、
その光を孵化させること。
俳句をより深く
読むことに挑んだ
新しい鑑賞書誕生!
 Ⅰ季語の力を読む
・一句に封じられた時間を読む
・鑑賞の手掛かりを見つける
・季語への思いをより深く 他

Ⅱ表現の力を読む
・題材の力を引き出す
・俳句における虚と実
・表現の多様性  他

Ⅲ十七音の力を読む
・俳句の物語性
・一句の背景を踏まえる読み
・作品を支える俳句観 他

Ⅳ構成力の可能性
・友岡子郷「貝風鈴」
 三十三句を読む試み
 13  
湯口昌彦著
『飾米』
発行:角川文化振興財団
発売:㈱KADOKAWA
2020年9月22日
定価:本体2700円
(税別)
常念岳のましろきをもて飾米
           湯口昌彦

常念岳は端正なピラミッド型の山で、新年の朝には雪に覆われた美しい姿で立ち現れるという。蓬莱台の上に敷き詰める白米ともども白を極めた神々しさである。作者にとって、「白」は気高き色であると同時に聖なる色、そして強い志の色でもあるのだろう。第一句集以後の十三年間の句業を貫くのは、胸に秘めた深い祈り。そこから、平明にして多彩な作品が生み出されていった。
           井上弘美

俳句への
深い洞察から紡ぎ出される
豊穣静謐の第二句集
           角川書店
掌のまだ濡れてゐる蕗の薹

青饅の箸に帰心の俄かなり
入院をすれば病人うららけし
母の忌の花白く散る高く散る
神籬の水賜るも杜若
源五郎甘く煮染めし頃のこと
駄菓子屋の奇麗な木椅子きりぎりす
新米の嬰の泣くたび白くなる
土となりゆく秋蝶の色変へず
まつすぐに枯れ山百合を全うす
包丁のなに切るひかり虎落笛みごもれる人来て納大師かな

14 *夜須礼SnapCrab_NoName_2022-8-2_9-0-46_No-00 (1).png

井上弘美第四句集
『夜須礼』
角川文化振興財団
2021年4月26日発行定価:2700円(税別)

夜須礼の花傘を呼ぶはやち風

 

「夜須礼」は京都今宮神社の祭礼「安良居祭」の傍題。祭の主役は「花傘」で、この傘に入ると災厄を免れると言われています。

今宮神社は母の産土神社。

赤い花傘が風に揺らぐと、母がやってくるように思えます。「夜須礼」という季語に、母と産土の地への尽きない思いを込めました。

自選十五句

野遊びの靴脱ぐかへざるごとく
荒縄をくぐる荒縄鉾組めり
流氷原を行くたましひの青むまで
蝮酒ぐらりと闇が傾ぎけり
犬岩の耳滅びゆく冬銀河
すこやかに大地濡れゆく杏の実
ひるがへるとき金色の鮨涼し
金星の神在月の高さかな
蕪村忌の舟屋は雪をいただけり
狐火を見にゆく足袋をあたらしく
湖一壺冬満月のあかるさに
幾重にも折山のあり懸想文
空遠くなる熊啄木鳥のドラミング
水瓶に花鳥尽くせる霜夜かな
楮踏むとは産土の水を踏む

15

帰燕抄4_2022-9-10_10-3-36_No-00.png
句集『帰燕抄』
角川文化振興財団
2022年8月25日
定価:本体2,700円(税別)
土方公二

   父母に永遠の
   帰省子稲の花

   
   対象への渾身の挨拶、
   いのちへの呼び掛け。
   それは
   時代を超えて過去にも
   未来にも向けられた
   祈りの言葉であり、
   根底にあるのは、
   いのちの言祝ぎである。
         井上弘美

自選十二句

清明の産屋さざなみあかりかな
堂開いて落花の中の観世音
目の慣れてきて磔像や鳥交る
火の痕の残りし瓦すべりひゆ
吾を抱く母うら稚し藍浴衣
夏帽を脱ぐ寄せ書きの日章旗
圓朝の墓碑炎天のワンカップ
父母に永遠の帰省子稲の花
新涼の祝ひ着に腕とほしやる
老鶏の瞼うすし秋彼岸
少年に帰燕の空のうすづけり
晩年や一穂あをき花すすき

16

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句集『冴返る』
本阿弥書店
2023年3月30日
定価:本体2,800円(本体)
野上 卓

隣国の一つにロシア月氷る
 

海が隔てていると思っていた国々も、気が付いてみればこれほど近かったのだ。そのことを突きつけられる現代。凍りつくような美しい月が、地球を照らし出している。深い教養と広い視野に裏打ちされた鋭い対象把握と、戯曲や散文を書くことで鍛えられた言語感覚。『冴返る』に収められたのは、それらが俳句という詩に結実した、比類ない世界である。

    井上弘美(「跋」より)

【自選十五句】

風狂は花など俟たず井月忌
エルサレムといふ街ひとつ冴返る
蝌蚪の水潮に呑まれて消えにけり
借りたままの鉛筆のこと啄木忌
春の灯を点けて新居となりにけり
とび込みの少年うすき刃かな
石痩せるほどの暑熱となりにけり
白山の水脈つかむ噴井かな
真つ青な風にふくらむ捕虫網
フーコーの振子北半球に秋
弦月や門灯紅きジャズクラブ
飯盒は胎児の形終戦日
沈鐘を響かせる死者秋の潮
市振や軽き会釈の雪女
アレクサンドロスの夢か冬泉

◆番外

『俳句ハンドブック』
 角川学芸出版
 2012年3月25日
 定価:本体800円
 執筆協力:井上弘美、
高柳 克弘、藤本美和子
 日本は伝統的に「言霊」の国です。ことばが単に意味を伝達するだけでなく、ことばそのものに力が宿っていることを信じ、それを大切にしてきました。「季節のことば」はそのことを実感させてくれます。そして、「季節のことば」は豊かで美しいだけでなく、自然や人に深く呼びかける力をもっています。その力が、ことばを発する人にもエネルギーをくれるのです。

(「はじめに」より)

 <目次>より

 I 俳句と出会う - 基本編
 II 俳句を作ろう - 実践編
 III 毎月の名句集 - 鑑賞編
 IV 実作に役立つ - 付録編
 
光部美千代第二句集
『流砂』
ふらんす堂
2013年5月17日
定価:本体2667円
帯 小川軽舟先生
跋 井上弘美主宰
 今、句集となった作品を読むと、感覚の冴えた作品が多いことがわかる。無残に滅びゆくもの、欠落感や喪失感といった心情などを読み取ることが出来る一方、対象を宇宙的な広がりの中で捉えた斬新な作品が多いのが特徴で、基本に写生を据えつつ、写生を超えて作者自身の世界が色濃い。そこに志の高さが滲む。一句一句調べが引き締まっていることから、よけい妥協のない潔さと厳しさ、そして寂しさが感じられるのである。

跋より 井上弘美

 風花やいづこまで夢運ばるる

小川軽舟先生帯文より

息こめて笛高鳴れり雪解光
わが書簡炎天の矢として放つ
こちら側には眼の映りサングラス
銀漢をこぼれてきたる赤ん坊
背泳の背のすべりゆく蒼き星
未来まで届く風船ふくらます
鳥渡る流砂の研げるガラス片
風花に音なき星の自転かな
雛しまふ手を丁寧に洗ひけり
野を焼きて明日疑ふこともなく

井上弘美 抽

 3  
『俳句のルール』
井上泰至【編】
2017年3月10日
定価:本体1200円
執筆者:片山由美子、浦川聡子、井上弘美、石塚修、中岡毅雄、深沢眞二、岸本尚毅、青木亮人、木村聰雄、森澤多美子     
 これだけ知れば楽しく読める・詠める
10の俳句のルールをやさしく説明!


高校の教科書に載っている作品を中心に俳句の魅力を味わうのに十分な10のルールを選びました。
初めて俳句を読む人々を思い浮かべて書かれた、わかりやすくて本格的な俳句案内書です。
 
はじめに
俳句―そのルールに潜む「日本らしさ」のプログラム        井上泰至

第一章 季語        井上泰至
第二章 定型・字余り   片山由美子
第三章 省略・連想    浦川聡子
第四章 切字・切れ    井上弘美
第五章 句会        石塚 修
第六章 文語と口語    中岡毅雄
第七章 滑稽・ユーモア  深沢眞二
第八章 写生と月並    岸本尚毅
第九章 無季・自由律   青木亮人
第十章 国際俳句     木村聡雄

おわりに
どうすれば、俳句はおもしろく読めるのか、楽しく学べるか     井上泰至

【俳句用語解説】      森澤多美子

4

 

*奥村SnapCrab_NoName_2022-8-2_9-8-24_No-00.png

2021年1月30日発行
汀俳句会
奥村和廣句集刊行会


スコープの明るき視界冬の湾

            和廣
 

 この句集に収められているのは、紛れもなく奥村和廣氏の「視界」にあったものだ。そんな一句一句を読むことで、私たちは奥村さんに何度でも会うことが出来る。繰り返し句集を開いて「明るき視界」を共有したいと思う。

          井上弘美             跋より

Ⅰ 五線紙(2011~2013年)
 

Ⅱ 視界(2014~2015年)
 

Ⅲ 遠機影(2016~2017年)
 

Ⅳ 潮流信号(2018~2020年)

5

 

*〇×SnapCrab_NoName_2022-8-2_8-59-30_No-00.png

『別冊NHK俳句 〇×で
鍛える!句会の練習帖』
NHK出版
2022年8月5日
定価:990円(税込)
井上弘美・岸本葉子

俳句で迷ったら、この句会に戻ってきましょう!
 

ダメ句とよい句はどこが違う?
 

句会を誌上で体験しながら学びましょう!

・〇×で選ぶ「句会参加方式」の句入門書
   です。
・レベル別、お悩み別におすすめ句会をご
   案内します。
・「句会インデックス」と「学び鍵」であ
   なたの句会をみつけてください。
・思いを生かす添削例や損なう逆添削例
   で、俳句の基本が身につきます。
・著者の特別対談「今こそ俳句 十七文字
    のちから」を収載。
・「俳句の基本用語解説」付き。

6

番外6_2022-8-12_8-0-2_No-00.png
俳句劇的添削術
角川新書
(株)KADOKAWA
2022年8月10日
定価:本体900円(税別)
井上弘美

原句→作者の推敲→成句
劇的添削→添削句の流れで、推敲力・作句力が確実に身につく!

 

実作者の苦悩を述べた推敲過程をもとに、プロの発想力と技術で添削、初級者か
らベテランの句までも劇的に変わる! 一音一語を無駄にせず、「ことばの力」を最大限にどう引き出すか。添削から学ぶ、目からウロコの俳句上達法。

Ⅰ俳句表現の基本をおさえる

Ⅱ俳句表現のテクニックを試してみる

Ⅲ俳句表現の可能性をさぐる

俳句用語解説

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